“もう一つの世界”を巡る巨大な陰謀
「セッション」の鬼教師フレッチャー役の熱演が認められ、第87回アカデミー賞で助演男優賞に輝いた実力派、J・K・シモンズを主演に迎えた新感覚スパイ・スリラー。〈並行世界〉というもう一つの世界も舞台にする大胆な趣向で、SFファンやアクションファンもぜひ注目したい。
ベルリンにある国連の秘密諜報機関の情報伝達部で30年近く働くハワード・シルクは、交通事故で昏睡状態になった妻エミリーを見守りつつ、地味な毎日を過ごしている。ある日、上司の指示で職場の地下室へ。そこでハワードは自分とウリ二つのもう一人のハワードと対面して驚く。
実はハワードたちの世界と並行して「もう一つの世界」が存在し、ハワードたちには「もう一人の自分」である「カウンターパート」がいると知らされ、別ハワードはその世界では敏腕スパイだという。
組織に命じられ、別ハワードがこちらの世界である目的の為にハワードになりすますなどの非常事態が続くうち、ハワードもまた危険の渦中へ。そうして二つの世界で、陰謀と裏切りに満ちた熱い駆け引きが展開していくが…。
J・K・シモンズ（ハワード・シルク役）
主人公ハワード・シルク役のJ・K・シモンズは、「セッション」で第87回アカデミー賞の助演男優賞に輝いたベテラン実力派。海外ドラマ好きにとっては「OZ／オズ」のシリンガー役でも強烈な印象は大。その渋い魅力と存在感を本作でも存分に披露している。